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「つうしん」No.5

 12月3日(水)13:15〜岡山地方裁判所3階・34号室
 多くの方の傍聴をお願いします

 民事裁判が始まります。弁護団のこれまでの取組みについてご報告します。

 私たちが昨年3月に児童相談所に一時保護された児童から話を聞き、10名近くの卒園生に聴取調査を進める中で、彼や彼女たちの声を代弁する形で3つの手続きを同時に進めています。

 1つは、岡山弁護士会の人権擁護委員会に対して人権侵害の事実調査と是正を求めて、人権救済の申立てを昨年6月にしました。多くのマスコミにも関心を持っていただき、皆さんもこの事件を知ることになったと思います。現在、調査継続中と聞いています。

 2つは、岡山県警察本部に被害児童1名につき児童福祉法違反で、弁護士3名が昨年10月に元指導員と社会福祉法人を刑事告発しました。県警は捜査を進め、昨年末に岡山地方検察庁津山支部に書類送検しましたが、検察庁は今年8月に嫌疑不十分で不起訴処分としました。

 児童を酷使したと認めるに足りる証拠が不十分と考えたのでしょうが、仮に刑事時効との関係で被害児童をここ3年間で1目に限定せざるを得なかった点を割り引いても寛容すぎる判断だと弁護団は考えており、検察審議会に対して不服申立を行う予定です。最後が、今回の民事訴訟です。刑事時効の関係で刑事告発の対象とできなかった卒園生の多くの中で、元指導員に虐待の事実を認めてきちんと謝罪してもらいたいという声が強く、うち5名が原告として、今年7月に損害賠償請求訴訟を起こしました。入口のところでいくつかの小さな壁がありましたが、それを解決し、12月3日に第一回の裁判期日が決まりました。最初のうち数回は双方の言い分をたたかわし、争点を整理していくことになります。かなり長期戦になりそうですが、勇気を出して原告として名乗りを上げてくれた卒園生たちの気持ちを大切にしつつ動いていきたいと考えています。

     弁護団 川崎 政宏・清水 善朗・高崎 和美

《 津山二葉園の子どもたちを応援します 》

★「つうしん No.4」を読みました。子どもの訴えの中で背景が見えるだけに切実に感じて
 います。

 そして、そうした中でも成長して、それが間違っていることを、声を大にして言える人に
 育くまれたことに感謝と安堵を覚えました。裁判の傍聴には行こうと思っています。

                                 (元職員 Oさん)

★不起訴が納得できない。刑事告発した児童は、施設内で保育士のようなことをさせられ、
 パン工場で働かされ、学校へ通っていた。常識から言ってもこれは明らかに児童酷使だ。

 検察審査会でよく検討して欲しい。                (会社員 Iさん)

 ※)不起訴処分を受けた一件は、岡山県警察本部に被害児童1名につき児童福祉法違反で
   弁護士3名が昨年10月(2002年)に元指導員と社会福祉法人を刑事告発したことに
   ついて、県警から検察庁津山支部に書類送検後、2003年8月に嫌疑不十分で不起訴処分
   になったことを指します。

★子どもたちの人権と尊厳を守り回復させていくための運動は、大変意義のある素晴しい
 ことだと思います。世の中にはこうした理不尽な出来事が山積しているのですが、表に
 現れることもなく、また現れても運動に立ち上がる人もなく、埋もれてしまったままで
 いることがなんと多いことでしょう。可能な限り関わっていきたいと思っています。(略)
                     (Kさん)

《和泉さんからのコメントです》

 やっと民事裁判の期日が決まりました。
予告を何回もしましたので、みなさん待ちくたびれていらっしゃったことでしょう。
ほっとして、緊張もしています。

 裁判と聞いただけで、身を引く人もいますが、7月の提訴、経過報告集会後に、支援の輪がさらに拡がりました。

 マスコミの報道によるところも大きいと思われますが、施設内虐待についての社会的関心の高まりもあると感じます。

 私たちの運動は、津山二葉園だけの問題にとどまらず、全国約550ある児童養護施設のこれからのあり方に大きな影響を与えるものになると信じています。
 引き続き、みなさまのご支援をお願いいたします。

「津山二葉園の子どもたちを支える会」会員募集! 年会費1000円。
 郵便口座番号 01310−9−9751
 口座名称 「津山二葉園の子どもたちを支える会」

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